こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
本日の朝の会の絵本タイム中の一枚。
1人だけ、背中で絵本を見ている子がいる。
今日デビューのSちゃんだ。
初心者マークが背中に見えるよう。
自分1人で椅子に座って、みんなで絵本を見るという体験が初めてなのだ。
そして、目線の先は、送ってくれたお母さんたちが車で帰る様子が見える。
デビュー日の朝、どんなことを感じたのだろうか。
今日は、こまめに来てくれただけで満点だ!
まあるくなあれの前、お揃いコーデのEちゃんはSちゃんの元へ一直線だった。
言葉はないけれど、「手繋ごう」と体が話している。
↓これ、実は朝の会の最中の一コマ。笑
まだ不慣れな子、気持ちが不安定な子、早く遊びたくて仕方ない子・・・
じっと座っていられないのは、興味の尽きない2.3歳にとっては当然のこと。
それでも、心を一つにしてから始めるこまめは
朝の会も大切な時間。
こちらがどれだけ場を作って、心から話ができるか、だよなぁ。
思い返してみると、
仲間を気遣ったり、
文句の一つも言わず、じっと待っててくれたり。
その時はつい見逃してしまいそうになっていた、いい面が見えてくる。
年下をなだめながら、待っていてくれたことをDくんのお母さんに話すと、
「こまめの子は、色んな場面で待てるようになりそうですね。」と言ってくれた。
つい、「待たせてしまった、、、。」と思ってしまったけれど、こうやってプラスに捉えてくれる保護者の方がいる。
この恵まれた環境に甘えてはいけないと思いつつ、
もっと、子どもたちのいい面にも目を向けて話をすることもできたと、反省ばかり。
無事に?!笑、朝の会が終わり遊んでいた時
Eちゃんの靴が脱げてしまったこの場面。
そんな状況にいち早く気づいたTくんは手伝おうと手を伸ばす。
すると、Eちゃんは「やだ!」と一言。
「自分でやりたかったの?」と聞いてみると、
「そうなの。」とのこと。
Tくんも「はい、どうぞー」と自分でやるように、手を離したのだった。
「やだ!」の一言があった時にも、感情を汲み取って尋ねてみれば、別の言葉に変わるんだ。
別の場面。
Kくんが持っていたスナップエンドウが欲しくて、「ちょうだい。」と言ったEちゃん。
Kくんは、「ダメー!」とお返事。
Eちゃんは「一個ほしいのー。」ともう一度お願いする。
それに対してKくんは、「これとこれは、カカとHくん(弟)にあげるやつだから。」と答えた。
「ダメ」には必ず理由がある。
それをうまく言えないと、「ダメダメダメー!」の一点張りになってしまうけれど、
理由を聞くと、なんだそうだったのかと、あっけない。
子どもたちは日々、伝える練習をしているのだ。
これまで、この「ダメ」の後の理由を伝えるのに助けが必要だったKくんも、いつのまにか自分の言葉で伝えられるようになっていた。
仲間と関わっていると、自然と出てくる「ダメ!」「やだ!」という言葉。
それでも、そこを深掘りしたり、汲み取ってあげたりすると、別の言葉が出てくる。
子どもたちが、関わりたいという気持ちをもって友だちに接しているいる以上、円滑にコミュニケーションできるように手助けするのは私たちの役目だ。
まわりの大人がどう関われるか、
環境をどう整えるか。
大人の関わり方も一つの「環境」と捉えることができる。
環境は整えられる。
まだまだ私も子どもたちに気付かされることばかりですなぁ。
今日も素敵な時間をありがとう。
Comments