こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「いちご、とれたー!!」と大きな声で報告したKくん。
嬉しくて仕方ない、という表情と声色だった。
それもそのはず。
こんなに草木が生い茂っている場所の奥に見つけて、ぐいぐいと体を進めて苦労してとることができた一粒だったのだ。
こんなにも自分から行動したKくん、これまではなかった行動だ。
お尻の汚れを見て分かるように、この前に泥遊びにも熱中していたのだ。
今日、というか最近のKくんは動きが増えて、覚醒中だ。
「D〜何してるの〜?Kもやりたい!」と言って自然と仲間の輪に入っていき、
泥で手が汚れると水溜りで洗って、草で拭き拭き。
どれもこれもKくんがしているのを初めて見た。
動きが少なかったが、その間に見ていたことを覚えて今日実践していたのだ。
心が開いた今が、アウトプットの時だったんだね。
最近までのKくんのように、泥遊びする仲間をじっと見つめていたEちゃん。
私がEちゃんに「やりたいの?」と話しかけると、
だたその会話を聞いただけのIちゃんが
「これ使う?」とボウルをEちゃんに差し出したのだった。
集中しているように見えたけれど、Eちゃんの目線を見て、私たちの会話を聞いていたのだ。
Iちゃん、こんなことができるようになったんだなあ。
同じように、やりたそうな目で見ていたYくん。
そんな姿に気づいた子がいた。
Dくんだ。
「これ使う?」とDくんは自分の使っていた鍋を渡そうとしてくれたのだ。
でも、Yくんは「いい。」と断る。
しばらくすると、泥水を溜めたジョウロを持ってきたYくんが戻ってきて
Dくんの鍋に流し入れた。
すると、「(鍋を)使いたいんじゃなくて、(水を)入れたかったんだね。」とYくんに向かってDくんが声をかけたのだ。
断られた後も、Yくんの様子を見届けてくれていたのだ。
すごいなあ。
今日はそんなDくんのようなベテランさんたちが遊びを引っ張り、
2歳の子たちもそれに影響されて、みんなでまとまって遊ぶと言う場面が多々あった。
1歳代から4歳までの、年齢も経験もバラバラの9人がみんなで一体となって遊ぶことができるのだ。
個々の成長があり、それぞれに仲間意識が芽生えてきたから起きたこと。
一人一人を大事にしている優しいこまめっ子たちに
いつもありがとう。
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