こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「うわああああああああああ♡」
Sくん「きれいだなあ。」
Eちゃん「楽しいなあ。」
それぞれに、心で感じた言葉が出てきた瞬間だった。
その視線の先に広がっていた光景は・・・
これー!
風が吹くたびにひらひらと舞う、黄色く色づいた銀杏の葉っぱに何度心奪われたことか。
黄色いベットに寝転んで、空を眺めるのもいいね。
「見て、空を見てごらん。」とZくん。
「はあ〜きれいだねえ。」とAちゃん。
ロマンチック♡
今日何回も聞いた「きれい」という言葉。
自然の美しさに触れ、肌で感じ、心が揺れ動いていたことだろう。
これぞ生きた道徳の授業なんだなあ。
水面に流れる葉に心奪われていると、
水面に流れてきたこまめたちがいた。笑
いつもと変わらぬ元気さにホッとする。
石垣からの入水を試みようとしていたEちゃんだったが、高さがあるので躊躇している。
しばらく葛藤していると・・・
「こうやればいいんだよ」と言いながらKくんが降りて行った。
それを見たEちゃんは、「Eちん、やってみる!」と宣言して降りて行った。
その背中には迷いが感じられなかったなあ。
仲間の力でここまでできるようになったのだなあ。
入水前は、「これとこれ(アウターとベスト)脱がないとね。濡れちゃうからね。」とHくん。
周りを見ると、みんな自らカッパを脱いで準備を進めていた。
朝と帰りのあいさつだけでなく、「子どもたちだけで」できることが日に日に増えていくなあ。
今日は、今年のこまめ最終日。(明日はおやこまめ!)
最終日という意識があるのか?!今年一の行動をたくさん見せていた子どもたち。
朝の会では、返事前のMちゃんの視線が輝いていた。
恥ずかしくて、目を合わせることが苦手だったMちゃんはかもしか小屋にきてからどんどん変化していった。
ここまで長い間目線を合わせられたのは初めてのこと。
もう集大成!笑
私の膝にいたHくんは、呼ばれたいタイミングで向きを変えて、こちらを見てくれた。
これだけで、なんだかうるっとしちゃったなあ。
まあるくなあれの前に、靴を脱ぐ用のシートを自主的にたたんでいた二人。
「そっち持って」「次はこっちから!」二人で声を掛け合いながらきれいにたたみ終えた。
「2人でできたよ!」とYくんが言った。協力したからできたのだね。
最近はスタッフは入っていないから、と
Aちゃんが朝のあいさつの輪に入れてくれた。
そんな心遣いもすごく嬉しい。
そんな「まあるくなあれ」のとき、
みんなが手を繋ぎ終えていよいよHくんとKくんの間だけ繋がれば・・というところで
Hくんの「繋ごうよ!」と言う誘いを「やだやだ」と断るKくんがいた。
おや?
言葉で伝えてね。とだけ伝えてみた。
すると、「Hはやだ。Aちゃんと繋ぎたい」とのこと。
Hくんも、「Aちゃんがよかったの?わかったよ。」と言ってくれた。
挨拶の後に、ずんずんがKくんに深掘りして聞いてくれた。
すると、「Aちゃんが入れなくなるから・・・」と答えたのだそうだ。
そうか、Hくんと繋いでしまうと外で指揮をとっていたAちゃんが輪に入れなくなってしまうから、ということだ。
Aちゃんのことを考えてくれていたのだ。
伝え方はまだまだだけれど笑、それは練習していけばいいこと。
この芽を潰さず、引き出すのが大人の役割だ。
あのまま終わりにしなかったずんずんはやっぱりすごい。
帰りの「さよならあんころもち」の時間。
「みてー!繋がった!」と言うので見たら、繋がっている2人の手。
2人とも、朝の一件を覚えていたからあえて伝えてくれたのだろう。
恐ろしい。恐ろしいくらいに、考えているのだ(いい意味で笑)
固定観念や思い込みをどんどんなくしてくれるのが、こまめの子たちに心から感謝♡
朝の会で、「明日から長ーいおやすみして、また1月にこまめ始まるよ。」と言う話をしたら、「やだー」「こまめやりたい」と言ってくれた子どもたち。
てっきり喜び倒すのかと思っていたよ。
私は休みが嬉しいですからね。笑
そんなにも、こまめを楽しみに通ってくれてありがとう!
ある保護者さんが朝残していってくれたサプライズのハート。
あったかいなあ♡
保護者のみなさんのご協力もあって、今年も大きな事故や怪我なくこまめを終えることができました。
本当にありがとうございましたー!
よいお年をお迎えください。
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