こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「相撲しようよ!」「いいよ〜」
「待て待て〜」「ガオ〜」
と、色々な声が聞こえてくる。
それぞれが好きなことをして遊んでいて、でもまとまっていて・・・
なんだか早送りされた映像を見ているかのよう。

こまめ最終回を間近に控えた子どもたちが、残された時間を大事にしているように見えるのだ。
なぜそう思うかと言うと、そう思えてならない出来事が日々起きているから。
Hくんに誘われた相撲をしていたYくんが、お次は沢へ。
Hくんが沢の向こうへ渡ろうと石垣を降りたのを見て、
Yくんが降り始めたではないか。

反対側を通ったずんずんと思わず目を合わせてしまった。
Yくんのこんな姿を初めて見たからだ。

恐る恐る降りたところで、足を滑らせて水にドボン!
あっ・・・テンション下がってしまうかな・・・
と思ったら、
Yくんは笑い飛ばしていた。
び、びっくり。

さらに、反対側まで石渡りをし終えたYくんの「できた!」の表情も自信に溢れていたね✨
その後もずっとHくんと川遊びに没頭していたYくんだった。

ここまで長時間沢で遊んでいる姿を見たのも、今日が初めてだった。
石垣を降りて川を渡った後に、「今日はどうして降りようと思ったの?」と聞いてみた。
すると
「いつもは入ってなかったから。」とYくん。
もしや・・・
「あと少しでこまめが終わってしまうから、やってみたの?」と聞くと、
「うん!そうだよ!」とはっきり。
いやあ、驚いた!
Yくんは今日を含めてあと2回のこまめで卒こまする。
やったことのないことに、ここで挑戦したのだ。
お家の人も、「あと2回だよ」と伝えてはいたのものの、分かっているのかなあ
なんて言っていたけれど、
Yくんはちゃんと分かっている。
それどころか、その事実を踏まえて、どう過ごそうかというところまで考えて今日こまめに来ていたのだ。
Eちゃんが「朝、どうして泣いてたの?」とYちゃんに聞くと
Yちゃんは「ママが良かったの」と。
するとEちゃんは「Eが手伝うから大丈夫だよ!」とYちゃんを勇気付けた。

その後、Eちゃんが転んで泣いてしまった時に
今度はYちゃんがEちゃんを元気付けようと、葉っぱを贈った。

もうすぐ卒こまする子もいれば、
残る子もいる。
今日2歳になった子もいる。

それぞれに考えながら、
それぞれの想いをどこかで感じながら、
子どもたちはこまめに来ている。

もしかしたら、
すごい世界を見させてもらっているのかもしれないなぁ。

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