こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
ペアルックの3歳ボーイズたち。
あまりみない組み合わせだ。
Sくん「手ぇつなご。」
Hくん「いいよ!ありがとう。」
朝の会が終わる頃に遅れて来たSくんが、みんなの輪に入ろうと一歩引いて見ていたところに、Hくんが「朝の会やってるよ。」と声をかけた。
するとSくんの顔はパッと明るくなった。
そんな背景があってのこと。お揃いのTシャツも嬉しい。
がっちり手を繋いで、タッグを組んだ2人は頼もしい限り。
「みんなで行くよ!」とみんなを先導する。
今日はどこに行ったのかというと・・・
毎年恒例?!の梅狩りだ。
明日の雨で落ちてしまわぬように、今日なんとしても落とす!
と意気込むスタッフの巻き添えを食う子どもたち。笑
ずんずんがつついて梅を落とし、みんなが拾うのに夢中になる、の図。
120個以上の梅をゲットしましたとさ。
出発前に、ずんずんが事前に拾った完熟梅の実を子どもたちに見せた。
そして、匂いをかいでもらうと、一人の子が「みかん?」と言う。
すると次の子もその次の子も「みかん?」「みかん?」
1人が言うとみんなみかんの匂いになる不思議。笑
他にも「もも?」「びわだ!」と、
子どもたちにとって、梅はまだ馴染みのない物だったみたいだ。
初めての香り、初めての場所、初めての梅。
子どもたちの頭の中にどんな世界が広がったのだろうか。
香りと場所と味と全部がセットで一生物の記憶になることだろう。
梅狩りが終わってお昼を食べたあと、
「見てー!できたー!」と自分で靴が履けたAちゃん。
これまでは履くのが難しくて、ずっとシートに座って動かないことが多かった。
今日は諦めずに自分でやったのだ。
一つできると、どんどん自信がつく。
シートもどんどん自分で畳んでしまった。
3歳ボーイズの一人のSくんが、そんなAちゃんを見て「赤ちゃんなのに、すごいじゃん!」
と言った。
どうやら、「1歳だから。」赤ちゃんなのだそうだ。
Aちゃんは2歳だよ、と伝えると「じゃあ赤ちゃんじゃないね。でもすごいじゃん!」と若干上から目線で言った。笑
その前には、子どもたちだけでふらっと行ってしまった2人を、「3歳が守るよ!」と言って追いかけてくれたSくんだった。
「◯歳だからできる、できない」や、
「◯歳だからやっていい、ダメ」と、
年齢で区別することが、Sくんにとっての今の見方ではあるが、
「3歳だから頑張る!」という意識をもって張り切っているのも事実だ。
子どもたちにとっての1年は、大人が思う以上に大きいのかもしれない。
子どもたちには、子どもたちなりの感じ方があるのだろう。
今のSくんの今の感じ方を受け止めて、どんな風に変わっていくのか見守ってみたい。
今日も素敵な時間をありがとう。
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